結婚が決まった2人を、両家が集まり食事を共にし、婚約のお祝いやお互いを紹介しあうスタイルを「両家顔合わせ」「食事会」などといいます。結納などの形式にはこだわらず、両家で食事を行うこのスタイルは首都圏を中心に広がり、全体の8割ぐらいのカップルが顔合わせのみを行っているようです。ここでは、顔合わせに必要な会場・予算・準備するものなどを中心にご紹介していきます。
この記事のもくじ
1顔合わせの会場選び
顔合わせをする会場は、一般的にはホテル・レストラン・料亭などが選ばれています。選ぶ際のチェックポイントは…↓
(雨天の時のルートやタクシー利用の有無なども確認)
(コース料理の内容、婚約にふさわしいサービスが提供されるか)
顔合わせの場所を選ぶ際、両家が集まりやすく交通の便の良い所を選びましょう。土地勘のない場所は、駅から近い、徒歩1分など初めて行った人でも迷わない場所がおススメです。迷わせない場所を探すのも配慮のひとつです。両家の距離があまりに長い場合は、その中間点(例えば、東京と九州であれば、大阪・京都など)やどちらかに合わせて移動してもらい、その分会食の費用は来てもらった側が負担する、など、両家の事情を考慮しながら相談していきましょう。
両家で最初に会う場所なので、出来るだけ個室を選ぶようにしたいですね。食事をするだけでなく、婚約の記念品を渡したりすることもあるので、周りに人目がない方が進めやすいです。また、結婚式、新居、これからについてなどかなりプライベートな事柄が出てきますので、配慮していきましょう。
料理は、食事をしながら両家で親睦を深めるとても大切なものです。ゆっくり会話ができるようにコース料理を選ぶのがおススメです。和食・洋食・中華など様々なコースがありますが、双方の親の食事やお酒の好み、苦手なもの、健康状態などを把握して料理を選びたいものです。例えば、年配が多いからあっさりした和食にしたら、ボリュームが足りなかったみたい…、豪華な料理でおもてなししようと選んだけれど、持病で食べられないものや、こってりして少ししか食べられなかった、ということがありますので、イメージだけで選ぶのは避けましょう。
顔合わせは、婚約した2人を祝う場、両家が一堂に会して挨拶をする場です。そのようなお祝いにふさわしいサービスが提供できる所やサービスに慣れている場所を選ぶと安心です。予約の時に顔合わせの旨を伝えておくとよりスムーズに当日を迎えることができます。
2予算の相場と支払い
顔合わせにかかる費用は、料理代・飲み物代・部屋代になります。予算の相場は、1人1万円前後になります。費用は両家で半分ずつにすることが大半ですが、両家で出席者が異なる場合は、人数分で支払います。当日の会計は、その場でお金を出し合うよりも男性側が支払いを済ませ、後ほど女性側から支払うのがスマートです。
一方が遠方で交通費や宿泊費がかかる場合は、その分を考慮して費用を分担するなどの配慮をしましょう。
3当日の出席者
顔合わせに出席する人は、
・結婚する本人同士
・両家の親
が基本ですが、家族の紹介をかねて兄弟姉妹や祖父母が同席することもあります。出席人数は両家で必ずしも揃える必要はありませんが、誰を呼ぶかなどはあらかじめ相談しておきましょう。
4当日の服装は?
顔合わせ当日の服装は、両家で格が揃うようにします。格式のある会場を選んだ場合は、フォーマルなスタイルを
男 性
スーツが最適です。シャツやネクタイは、カジュアルすぎないフォーマルな雰囲気のものを選びましょう。
女 性
ワンピースやスーツなどのセミフォーマルなものを選びます。格式のある会場なら振袖など着物を着用しても。
親
スーツ・ワンピース・訪問着など、子供の服装に合わせて選びます。相手側がどのような服装にする予定かを、子供を通じて確認するようにしましょう。
5当日の席次は?
レストランなどでも一般的には、入口から一番遠い奥の席が上座になります。簡単な食事会でもある程度マナーに則った席次で着席しましょう。席次はそれぞれの家族でまとまって、奥から父親→母親→本人という順で着席します。当日はバラバラに会場内にはいるのではなく、男性、女性共に親と一緒に会場に入り、相手側が到着するまで会場に入らずに待ちます。
6顔合わせの流れ
顔合わせの食事会に決まった形式はありませんが、両家が婚約を祝い、挨拶を取り交わす場所なので、ある程度の進行を決めて、双方が楽しく過ごせるように配慮することが大切です。
顔合わせの進行は、男性本人か男性の父親が務めるのが一般的です。両家で挨拶を交わした後は、親の紹介をし(男性側から紹介し、続いて女性側が紹介をします。紹介の仕方は、自己紹介形式と、自分の親を紹介する方法がありますが、どちらでも構いません。どのような紹介方法にするか事前に両家で話し合っておきましょう。)乾杯の発声へと続きます。発声は、男性の父親、女性の父親、本人達などこれもどのようにするか事前に決めておきましょう。乾杯後は食事が運ばれてきますので、和やかに歓談を進めお開きまでゆっくりと食事を楽しみます。締めの挨拶は親がすることもありますが、本人達から最後は今後へ向けての挨拶をするようにしましょう。
7顔合わせでおススメの会話は?
顔合わせでは、両家の親はその場が初顔合わせというケースが多いので、どのような話をしたらよういか戸惑うこともあるようです。和やかにするために、ふたりが中心になって積極的に話をするようにしましょう。
☆おススメの会話内容☆
・結婚式について
・結婚後の住まいについて
・結婚後の生活の計画
・子供の頃の話
・趣味について
など。
特に結婚後にどこに住み、どのような人生設計をしているか、などは親もとても気になるところ。具体的に話ができると安心させることができますが、中々そこまで話し合いができていない場合は、子供の頃の思い出や出来事などを話すと親も話に参加しやすくなるのでおススメです。
顔合わせは、両家の親睦を深めるためのものなので、相手を不愉快にしたり、対立感情を抱くような話題を避けるのがマナーです。政治・宗教・社会的地位などの自慢・みえすいたお世辞・通俗的なギャグや下ネタなどは避けましょう!!
8必要に応じて用意するもの
婚約記念品
ふたりで指輪などの婚約記念品を贈りあうときは、事前に用意をしておき、顔合わせで親にお披露目するのもおススメです。
結婚準備金
男性から女性に結婚準備金を贈る場合は現金を用意します。金銀又は紅白の結び切りの水引をかけた祝儀袋にいれて用意します。
手土産
必ず必要というわけではありませんが、地元の銘菓など「御挨拶」の熨斗紙をかけた手土産を用意することもあります。この時、一方だけの用意になってしまうことがないように、手土産を用意するつもりかどうかを事前に確認し、ふたりが親に伝えるようにします。